倉庫作業分析ツール「ろじたん」が第25回MH大賞の優秀賞を受賞
2016年10月03日(月)掲載把握しづらかった倉庫内の作業時間を簡便な方法で見える化したことや 作業時間を観測する煩わしさを解消したことが受賞に繋がった
㈱日通総合研究所(本社:東京都港区、社長:宮近清文)は、日本マテリアル・ハンドリング協会主催の第25回日本MH大賞において、倉庫作業分析ツール「ろじたん」で優秀賞を受賞しました。
これまで倉庫作業の時間を数値で捉えるためには、次のような方法が採用されており、それぞれ課題が生じていました。
<これまでの作業時間計測方法と課題>
1.15分や30分間隔で紙に作業時間を記入し、それを事務員がEXCELへ入力する
⇒(課題)業務終了後に思い出しながら記録するため精度が低く、事務員の入力工数も生じる
2.ハンディターミナルで取得できる範囲の作業時間を算出する
⇒(課題)ピックや検品などの特定の作業時間しか計測できない
※全体の作業が捉えられない
3.勤務時間に作業者へヒアリングした作業比率をかけて、見なし作業時間を算出する
⇒(課題)感覚的な数値となり、実態からかい離する
「ろじたん」は、スマートフォンを作業者ひとり一人が携帯し、設定した時間間隔でスマートフォンから通知を受け、行っている作業項目をワンクリックで入力するだけの仕組みとなっています。これにより、計測精度、入力工数、特定作業の計測など、上記課題を解決することができるようになりました。
【ろじたんの特徴】
・表示する作業項目をスタッフ別に設定でき、自分に関係のある作業のみを表示できる
・設定した時間間隔でスマートフォン側から音や振動で通知があるため、忘れずに作業入力が行える
・計測した実績データをクラウドサーバに送信することで、一切のデータ入力作業が不要となる
・計測したデータをビジュアル化するEXCELツールを提供することで、集計作業が効率化できる
・作業時間の計測や集計作業を合理化(工数圧縮)できる
・余力のある時間帯や時間のかかる作業を抽出することで、作業やシフト組みの合理化を追求できる
・WMS(倉庫管理システム)の実績データを取り込み、細分化して生産性を管理でき、基準値や変化の検証も行える
・荷主別かつ作業別の時間が取得できるため、精度の高い個建化(変動費化)提案が行える
可能な限り余計な手間を省いた、作業項目を簡単に構築する仕組みとスタッフが簡単に作業項目を選択する仕組みづくりに試行錯誤しました。また、スタッフがスマートフォンのクリックを忘れないよう、定期通知するプログラムを構築しましたが、その作業途中ではスマートフォンOSに何度も強制停止されてしまい、その対策の検討に苦労しました。
【今後の展開】
・倉庫の区画レベル(エリア・ゾーンなど)の位置情報取得サービスの提供
・業種別、設備別、荷姿別などの特定条件の母集団におけるベンチマーキングサービスの提供
・基準生産性と予測物量を用いた人員計画の作成支援サービスの提供
・作業単価や作業コストの算出と収入計算の結果に基づく、収支管理支援サービスの提供
本件に関するお問い合わせ先
(株)日通総合研究所 Advanced Technology Unit
担当:千田(せんだ)・川本・吉藤・井上
Eメール:inquiry@logitan.jp
電話:03(6251)3395
ろじたんURL:https://www.logitan.jp
- 2024.03.04
- 2023.12.14
- 2023.10.04
- 2023.09.06
- 2023.08.23
- 2023.08.07
- 2023.05.22
- 2023.02.20
- 2023.01.10
- 2022.11.16