ろじたんを活用されている事例をご紹介します。
臺灣日通國際物流股份有限公司様 「ろじたん」インタビュー
出所:NX台湾様より ご提供
ろじたんユーザー
臺灣日通國際物流股份有限公司
物流部 吉田将人General Manager
臺灣日通國際物流股份有限公司(以下、NX台湾)では、国際物流業務を可視化し、業務の効率化に取り組むために、ろじたんを導入しました。キーパーソンである物流部 吉田将人General Managerにお話しを伺いました。
(以下、敬称略。聞き手:NX総研)
1 ろじたん導入の背景
- 総研
- なぜ、ろじたんを導入されたいと、思いましたか?
- NX台湾
- ろじたんのサービスは、従来からサービスの名称や機能の概要については知っていました。今回、現状物流を可視化し、効率化を推進するため、ろじたんを導入しました。
- 総研
- ろじたんを導入した拠点における物流業務の概要について、教えてください。
- NX台湾
- 当物流センターは、住宅設備メーカーの倉庫業務を運営管理しています。入荷から出荷までの業務全体の流れは、海上コンテナからの荷降ろし、入荷検品、倉庫内への格納、出荷指示データよりピッキングリストの出力、保管エリアにおけるピッキング作業、出荷検品および梱包作業、配送業者への引き渡しとなっています。
写真1 入荷バースのイメージ 出所:NX台湾様よりご提供
写真2 保管エリアのイメージ 出所:NX台湾様よりご提供
写真3 出荷エリアのイメージ 出所:NX台湾様よりご提供
- 総研
- ろじたんを導入する前の課題について教えてください。
- NX台湾
- ろじたんの導入前は、誰がいつ、どのような作業しているかは感覚的に把握していましたが、定量的には把握していませんでした。入出庫作業における工程別数値管理を強化することが、経営上の課題でした。
- 総研
- 現地スタッフへの導入時の工夫について、教えてください。
- NX台湾
- ろじたんWEBで作業名を登録する際、中国語で登録しました。今回、作業ボタン名は中国語の文字で表示できたため、現地スタッフは、スマホ端末の操作を簡単に行えました。
また、ろじたん計測間隔は、当初は15分間隔で測定していましたが、作業工程が変わる頻度が低い担当者は、30分間隔で測定することで、ろじたん計測時の負荷が低減するように工夫しました。写真4 ろじたんの中国語表記の入出荷・加工・保管業務のボタンのイメージ 出所:NX台湾様よりご提供
- 総研
- ろじたん導入後の成果について、教えてください。
- NX台湾
- ろじたんを導入して、定量的に、業務が可視化できたことが挙げられます。下図のように、日別作業カテゴリ別の作業時間の推移などが、グラフで可視化できました。ろじたんの分析ツールを用いれば、タイムチャート、日次作業別作業時間、作業別時間構成比率等は、かんたんにExcelシートで出力できるため、定量データの社内共有が容易でした。 図表1 ろじたんの測定結果 日別作業カテゴリ別作業時間の推移のイメージ 出所:NX台湾様よりご提供
- 総研
- ろじたん導入後、どのようなメリットが得られましたか。
- NX台湾
- 入荷から出荷までの日次工程別の作業人時について、可視化が行えました。ろじたんの測定結果より、梱包工程の割合が想定以上に高いことが明らかになりました。この定量データがきっかけとなり、今後は、梱包工程の自動化を検討する予定です。
- 総研
- ろじたんを導入して、予想外に判ったことはありますか?
- NX台湾
- 想定していなかった気づきとして、ろじたんの測定結果を精査すると、リロケーション作業が多いことがわかりました。現状では、倉庫内の在庫が多い状況において、入荷商品を格納する場所を確保するために、リロケーション作業を頻繁に実施していることが定量的に明らかになりました。
- 総研
- 海外でのろじたんの利用において課題はありましたか?
- NX台湾
- ろじたんを利用する手続き上の課題として、①契約、②輸送、③支払いについて、課題がありました。
①の契約に関しては、今回は、日本通運株式会社本社を起点として、ろじたん機材の受け渡しをおこないました。台湾への直送が可能でれば、事前準備等の負荷が軽減されます。
②のろじたん機材の輸送に関しては、スマホのリチウムイオンバッテリーは危険物として分類されるため、輸送上の制約がありました。将来的に、例えば台湾で調達したスマホ端末に、ろじたんのアプリをインストールしてろじたんを利用できれば、利便性が高まると思います。
③の支払いに関しては、今回は日本円での支払いとなりました。将来的には台湾ドルに対応できれば、台湾オフィスでの経理関連の事務手続きが簡素化されます。 - 総研
- 本日は貴重なお時間とご意見をたまわり、誠に有難うございました。